ナビ本体を起動しないと映像が映せないケンウッドのナビモニター。
流石にコレを毎回引っ張り出してセットするのは億劫以外のなにものでもありません。
これのスリム化を計れないか実験してみました。
●DVDナビモニターの軽量化
まずは本体側を分解。
取りあえずDVDドライブとGPSチューナーを取り外しても映りそうでした。
これ以上は基盤+コネクタ基盤なので分離は難しそうです。
チューナー側も分解
DVDとGPSを外して空いたスペースに、このチューナーユニットの基板が収まらないか試してみましたがちょっと厳しそう。
双方のコネクタ類の部品を取り外せば入る気配はありますが、AV端子類は他の使い道があるかもしれないので一旦諦めて保留。
気持ち程度ですが軽くなった所で放置していました。
●RGBナビモニターユニットの作製
相変わらずナビ本体とチューナーユニットが分離していて、電源や配線も分離している状態で
出したり片付けたりするのがとても面倒です。
そこで、これを完全に15kHzのRGBモニターとしてしまおうかと言うのが今回の企画。
アップスキャンコンバータを手に入れた自分には、もはやそれほど必要無いのですが
アプコンが成功する前に始めていた企画で、常時使わなくても予備のモニターとして原因切り分けに便利かなと。
パーツの組み換え等をする知識は無いので、ケースを作ってケース内で結線する事により
一つのユニットとして機能する様に改良してみようと思います。
自分で使うだけで見た目に拘らないタイプなのでケース材料は今回も100均で良いよね....
しかし、なかなか良いサイズの箱が見つからず。
仕方ないので、買ってきたケースは100均ならどこにでも置いてそうなクリアケースを2種類 
  
 
1個で収まりそうな物が無かったので、2段重ねにする事にしました。
配線はコネクターがかさ張るので、必要な分だけ結線してシンプルにしたいと思います。
それでもモニター側を切るのは躊躇われるので、そのままです。
まずはナビ本体とチューナーの基盤の取り出し。 
 
まずは電源コードのスリム化テスト。 
 
カーナビとチューナーの電源を一本化します。
次にRGB端子のナビ信号線2本だけを繋いでみてのテスト。
  
 
ナビ本体からの信号が無いとチューナー側でRGB表示出来ない為です。
電源監視用の信号線は、直接電源(5V)を放り込んでも大丈夫かもしれませんが
もう1本の信号線は、テスターの実測は5Vなのですが普通に5Vを入れても識別してくれない為
パルス信号的なものが必要なのかもしれません。
入力用ケーブルも短くまとめます。
上「パナソニックナビRGB端子>ケンウッドナビRGB端子変換ケーブル」と、下「電源コネクタ変換ケーブル」です。
RGB変換ケーブルにした理由は、「X1C>パナソニックナビRGB端子変換ケーブル」と
「RGB21ピン>パナソニックナビRGB端子変換ケーブル」が既にある為です。 
 
ナビ本体からチューナー側へは、ナビ信号線2本と電源3本だけ配線。
よく考えたら電源は2本で良かった。(バッテリーとアクセサリを分ける必要がないので)
あとはケースに入れて配置などを調整していきます。 
  
 
計ったかの様に、幅がドンピシャ。しかしピッタリ過ぎて基盤を出し入れすると傷が付きますorz
特に難しい所も無く、位置を合わせて穴を開けていくだけ。
結構ギリギリサイズで、カードスロットカバーだけメイン基盤から取り外しました。
かなり熱を持つので冷却ファンの取り付けも検討。
電源スイッチを付けようかと思いましたが、GBS-8220に比べて安定度抜群なので
コンセントスイッチで切るか直接端子を抜く方向で。
この100均ケースは結構硬いので、カッターで傷を付けて彫刻刀で溝を掘り
ペンチで割って行く方法で結構上手く行ってたのですが、削りで手を抜いて数か所か割ってしまいました。
自分用なのでボンドで補修。
最悪作り直しても安いのなんの。まぁ手間なのでこのまま行きますが。 
  
  
 
穴あけは、いつものドライバーで。穴のサイズがデカいのでちょっと大変。テーパーリーマーが欲しくなりました。
端子類は今の所片面のみ。ナビ15ピン入力、モニター出力、12V電源入力の3本のみです。
2段重ねですが、完全に固定してしまうとメンテナンスする時に面倒になるので
片側に蝶番を付けてみました。これも100均で。細い穴は精密ドライバーで調整。 
  
  
  
  
 
蝶番の反対側はファンのネジで固定します。ファンの上側のネジだけ外すとパカッと開く仕組み。
合計324円のケースに収納完了♪
●ファン制御の勉強
冷却ファンを付けたのですがファンがフル回転だとブンブン鳴るので可変抵抗を付けてみました。
テストしてみると可変抵抗が物凄く熱を持ちます...
さらに可変抵抗を回すと火花らしきものも見え、明らかにヤバイ雰囲気が漂ってきたのでネットでファン制御のお勉強。
検索先によると、単純に抵抗を噛ませただけでは濁流に堤防を築く様なもので
堤防である抵抗に膨大な負担がかかる為に発熱する様です。
なので、電圧を下げる為にレギュレータを使うと言う事らしい。ただしレギュレータもそれなりの熱を放ちます。
一番有名なのは「LM317」という3端子レギュレーターの様ですが
ジャンク部品の中に1つだけありました。でもちょっと変色してて怪しいw 
 
そう言えばこんなファンスイッチありましたね。
USBファンに噛ませるとスイッチ兼風量調整出来るもの
自分はPS4の冷却ファンに使っています。(過去記事:PS4-自作縦置きスタンドの作り方)
少し勉強した事で何となく気になったので分解してみると...
そんな気がしたw やっぱりLM317でした。
まぁ、今回はナビユニットの12Vファンをジャンクレギュレータで制御してみましょう。
作ってる間に、アプコンユニットの5Vが100Ωの可変抵抗のみでどれだけ熱を持つかも検証しておきます。
結果、冬場ですが2時間程度回して、ほんのり温いかな?程度でした。
5Vファンの方は小型で省電力なので、可変抵抗だけでも何とかなりそう。
ケースが振動でビビらない程度に下がればokなのです。
3端子レギュレータは信号用の抵抗を調整する事で出力電圧が変化する様で
ちょっと部品が増えてしまうので空中配線で大丈夫なのか微妙な所ですが何とかスペースを作ってみましょう。
あとは230Ωか330Ωか分からないジャンク抵抗をR1に
調整用のR2がジャンクで一番低い10KΩ(かなりデカい...)しかなかったのでテスト。
各方面を見てると普通、R2は500Ωぐらいの人が多いので、10Kだと
ちょっと回すだけで止まってしまいそうw
まぁ一度調整すれば動かす事は無いので抵抗が決まったら普通の抵抗に替えるのもありでしょうか。
ネットが無い時代って、初心者だとこう言う事も全て雑誌とか本で調べてたんでしょうねぇ
なんて楽な時代なんでしょう。
まぁネットですぐ見つかるから、覚える速度は遅いのかもしれませんが...
ジャンク部品のみで適当に空中配線。取りあえずコンデンサ無しで。
火を噴かない事を祈りつつ、テストしてみましょう。
大分と静かになりました。もともと風量が多かったので、これでも十分冷えそうな感じです。
レギュレータも同時に冷やされるので、心配無用かも?
開口部が少し大きめなのでファンガードを買ってこよう。
元通りに組みなおして完成♪ 
  
 
それなりにコンパクトになりました。
モニター自体も一体化してしまうか、ケーブルをもっと短くしても良いかなぁと思ったり。 
   
  
 
久しぶりにマリオスペシャルを堪能。過去最高の51面までは程遠く... 
 
端子類は一応生きていると思うので、ビデオ入力やRF入力も穴を開ければ使えると思います。
う~ん、使い勝手が格段に上がりました。
この様な「基盤を取り出して詰め替える」方法は、多少のリスクはありますが比較的簡単で利便性が良くなります。
前回のスキャンコンバータユニットもそうですが外部配線がスマートになり、ある程度自由に配置出来るのも魅力。
ゼロから作る技術も知識もありませんが、この程度の加工ならお手軽だと思いますので
自分みたいな初心者の方にはお勧めしたい手法だと思いました。
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